変わるニッポンの食卓
2023-01-14
主人公の星飛雄馬の父、一徹が怒りのあまり、ちゃぶ台をひっくり返す“必殺ちゃぶ台返し”。テレビアニメ「巨人の星」のお決まりのシーン。だが、ひっくり返そうにも“ちゃぶ台”なんか今の時代どこの家庭にもない!
いま「ニッポンの食卓」が揺らいでいる。
誰と何をどう食べるか。この50年で“食卓”という概念が変わりつつある。女性の生き方の変化、超高齢化社会の到来、家庭内“個食”。家族の食生活はどこへ向かっているのだろう。ニッポンの食と家族の食卓を見つめてきた食品卸売会社として私たちにできることは何なのか。
夫婦共働きが当然となり、子供たちは夜遅くまで塾に通う。ファミレスやコンビニの出現、冷凍・レトルト食品の進化などによって、“食卓”を取り巻く情景はこの50年で大きく変わった。
家族の絆を紡いでいるのは、今も昔も「食」であることは間違いない。だから出し惜しみしてはいけない塩分・糖分・脂分!ついでに愛情も!笑。ケチれば、しみったれた料理になるし、暗~い食卓になってしまう。
お料理といってもできる範囲でいいし、それなりでいいんです。旦那さまや子供においしいごはんを食べさせてあげたい…ちょっと奥様、あなたのその気持ちが、家族にとっては何よりのごちそうなのです!
『夫を“旦那さま”にするのは妻のチカラ』
男は機嫌よくくつろげる家があるから、外で堂々と戦えるのです。せめて、温かい夕食を用意して、『お帰りなさい』と笑顔で迎えでごらんなさい。“亭主、元気で留守がいい”はホントの話。病気になったらお金はかかるし、その後の人生が辛くなるでしょ。節約しつつ楽しい老後を確保したかったら、夫を心身ともに健康にしておくことが大切なのですよっ、奥様方ーー!笑
その時代によって作る料理は変化するかもしれないけど、料理は生きる基本。人の心をつなぐとても大切なツールであることに変わりはありません。
今年は、食卓に見る家族のあり方とともに今一度、ニッポンの食卓の“これから”を考えてみたいと思う。