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社長のコラム 「しゃコラ」

ほんとに大丈夫ですぅ?

2024-03-27
最近「大丈夫?」という言葉をよく聞く。

「これからのニッポン経済は大丈夫?」
「こんなに混乱して自民党は大丈夫?」
「2024年問題、この国は大丈夫?」
「世界のあちこちで戦争、ホントに大丈夫?」

いや、もう、書き出したらキリがない。確かに、どこに向かっているのかよくかわからないこの国の中にいたら、誰だって「大丈夫?」と言いたくなるのもわかる。

特に最近のテレビに映し出される政治の混乱ぶりは目にあまる。自民党派閥の裏金問題の件で政界の大物小物が返答にしどろもどろする様子を、どう形容すればいいのか。
でも、政治や経済の話だけじゃない。「大丈夫?」という言葉は、いまやあちこちで、日常的に耳にする言葉になっている。それも「大丈夫?」という言葉のもともとの意味を離れて使われていることが多い。

例えば、レストランで食事をしている。しばらくするとウエートレスの女の子がお水の入ったポットを持ってやってくる。で、何と言うかというと…。

「お水、大丈夫ですか?」

水が大丈夫とは、どういう意味なのだろう。もっと水を飲まないとダメですよと、私の健康に気を使ってくれているのだろうか。
で、私はこう答える。

「ありがとう、まだ大丈夫みたいです…」

レストランだけではない。どんなところにいても、この「大丈夫?」を聞かない日はない。

「こちらの商品で大丈夫ですか?」
「袋をつけなくても大丈夫ですか?」
「お弁当、温めなくで大丈夫ですか?」
「もう少しお待ちいただいて大丈夫ですか?」
「お支払い方法を選択していただいても大丈夫ですか?」

こんな風にあげていったらキリがない。でも私が一番気になるのは、1万円札で支払った時の…。

「1万円からで大丈夫ですか?」

だいたい「1万円から」の「から」というのが変なのに、そこへさらに「大丈夫ですか?」が追い打ちをかけてくるからたまらない。
この場合の「大丈夫ですか?」は、「いいですか」とか「よろしいですか」に置き換えられるし、以前はみんなそう言っていた。それがいつから「大丈夫ですか?」に変わったのだろう…。

言葉は生き物だから、いい大人がこんなことに目くじらを立てるほうがおかしいのかもしれない。わざわざコラムにして盛るのも大人気ないとは思うけど…。しかし、この「大丈夫ですか?」だけは、私自身が何事にも大丈夫な人間じゃないだけに、ドキッとする。大丈夫に見えないのか、気になってしょうがないんです!笑

まぁ、これは私にではなく、今の世の中が「大丈夫」でなくなってきている世相の反映だと思いたいんだけど…。



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