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社長のコラム 「しゃコラ」

真実こそ真の武器

2022-12-07
ロシアによるウクライナ侵攻が始まって以来、私たちは、「まさか、こんなことになるなんて。いったい、どうしてこんなことになったんだ?」という思いにとらわれてきた。ところが、時間がたつにつれて人々の関心は戦争の勝敗へと移り、「ひとごとではない」と言いつつ、ニッポンでの焦点も軍備増強へと向かっている。今や、戦場となっているウクライナの大地、そこに暮らす人々への関心は急速に失われつつある。

ウクライナの国境線がいかにして引かれてきたか、この地を支配しようとする諸勢力の闘いやせめぎ合いは、実のところ頭がクラクラするほど複雑。しかし、その歴史なくして今のウクライナはない。ヨーロッパでは島国ニッポンと違い国境が陸続きの為、どうしても我々の理解を超えた歴史的背景が存在する。

そんなウクライナでは、情報戦が激しさを増している。混乱させることは強力な武器となる。プロパガンダは効果的な戦略。ロシアが発するフェイクニュースと戦い続けてきたウクライナでは、まさに真実が攻撃対象になっている。もちろん、ウクライナもうそをつくし、ウクライナの情報がすべて真実とは限らない。

だが、そもそもロシアが一方的に侵略しているという構図が前提にあり、クレムリンが支配しているメディアが描き出しているのは、現実とは程遠い世界。クレイジーとしか言いようがない。嘘で塗り固められたパラレルワールドなのだ。事実の誇張も常套手段で、ロシアは利用できるものはなんだって利用し、情報を巧みに操作し、真実を攻撃してくるから十分な警戒が必要だ。

しかし、偽情報がもたらす被害はすぐには現れない。それどころか、その被害は砲撃と同じぐらいの威力があるから厄介だ。そんなロシアのウソと戦い、プロパガンダの洗脳から身を守るには、どうすればいいのだろう。

ある意味我々もロシアのやり方を見習うべきかもしれない。欧米諸国では、これは従来型の戦争とは一線を画す新しいタイプの戦争だという認識が生まれている。ただ無視するだけではダメ。真実を突きつけ反撃しなければ、情報を操る戦争では対抗できない。

何故なら、真実こそ真の武器なのだから…。

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