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社長のコラム 「しゃコラ」

便利な言い訳

2022-10-28
ここ最近、コロナの感染者数が減り始めたことで、政府がマスク着用を緩和し、私たちの暮らしは非日常から日常に移行しつつある。長く続いたコロナ禍も収束に向かっているのだろうか。確かに週末の賑わいもあちこちで感じられ、街も活気を取り戻しているような気配。何だか気持ちも弾んでくる今日この頃。

しかし、人との接触を極力避けるための〝新しい生活様式〟は、良くも悪くも私たちの暮らしに大きな変化をもたらしたようだ。封じ込められたような年月の後だからかもしれないが、普通の日常を取り戻せる兆しがようやく見え始めた時に、なんとも贅沢な悲鳴がチラホラ…。どうやら自粛生活が長く続いた影響もあり、コロナ前に戻っても、良いことばかりではなく、コロナを言い訳に使えなくなってガッカリしてる人も多い!

さらに「リモートワークだったのが出勤になった」などコロナ禍で働き方が大きく変わったおかげで、「これまでのような働き方はもうしんどい」という声もよく聞く。リモートで十分働けることがわかったので、いまさら出社しろと言われてもムリムリ。朝早くから通勤する生活や、意味のない対面の会議など、なぜ復活させるのかわからない。そんな困りごとが巷では噴出中ーー!
いずれにしても、「感染予防のため」というキラーフレーズを始め、なんとなく許されてきた自堕落な生活に、改めて向き合う必要があるようだ。

確かに日常の様々なシーンで、コロナ禍は〝便利な言い訳〟として機能していた側面もある。煩雑な人付き合いにおいて、コロナ禍はテイのいい断り文句になっていたようで、ソーシャルディスタンスが定着した今、もう〝密〟な暮らしには戻れそうにない人も…。これって立派なコロナ後遺症…!?笑

コロナ過が明け、様々な場所で人流が戻ってしまうことも懸念される。映画館や遊園地、飲食店、乗り物など、これまで人が少なく快適だったのに、また混雑し始めるのだと思うと、ちょっと複雑。

だが、コロナ禍で、いままで当たり前だと思っていたこと、変えられないと思っていたことを新しいやり方に変えたりできるチャンスが生まれたとも言える。今年は、ちょっぴり苦手だったことを、自分のストレスを軽減できるやり方に変えるよう、新しい提案をしてみるいい機会かもしれない。

待ち望んでいたはずの平穏な生活に忍び寄る、さまざまな問題点。ようやくマスクをはずせる生活になるかと思いきや、そこには様々な事情が…。

「コロナ禍だから」はもう免罪符にはならない。


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