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社長のコラム 「しゃコラ」

働き方改革って何?

2019-12-27
皆様、今年もお仕事、お疲れ様でございました。

読者の中には、バブルの頃、かつてCMで流行った『24時間戦えますか?』のキャッチコピー通りに、モーレツに働いていた「企業戦士」の方もいらっしゃることでしょう。当時は、やればやるほど成果が上がった時代。…でも、時代が移り変わって年号が昭和から平成になり、その後に起きた90年代初頭のバブル崩壊によって、めっきり「勇気のしるし」は時代にそぐわなくなってしまいました。この過激なキャッチコピーは、ワークライフバランスが叫ばれる今の感覚からすれば、やはり相当ブラックに聞こえてしまいます…。

「働き方改革」

今まさに、働き方に関しての議論が活発だ。格差の問題から非正社員を正社員化する法制化の動きもあれば、40代での転職を勧める報道もあったりする。雇用の現場の最前線があたかもぎくしゃくしているかのようだが、50年以上続いている中小企業の大半は終身雇用が基本。社員の社会人としての長期成長を願い、短期的な成果を望む考えは少ない。決して即戦力を外部に求めず、根気よく人材を育成する。まあ簡単に言えば広島カープの球団経営と一緒。

しかし、それももう昔の話。

今や日常生活の中で「働き方改革」という文字を見ない日はない。だが、本当の意味での働き方改革は決して休みを増やしたり、残業をなくすことだけではないはずだ。私たちが日常生活に追われながら、働かなければならない過程は、映画よりもドラマチックで小説よりも意外性に満ちている。どんなに巨大な企業で働いていても「実は・・・」という驚きの物語があるものだ。だからこそ、やりがいを感じたり、日々の生活の充実を味わい、何よりも自分らしくありたい。ここが働き方改革のキモの部分ではないか。

確かに労働者を取り巻く環境は少しずつ変化をしてきた。たとえば、昔はそろばんや電卓片手に帳簿の処理を強いられていたのが、今ではパソコンひとつで簡単に処理できてしまう。その分空いた時間で、別の仕事に取り組むこともできるので、間違いなく仕事の効率は上がった。

なのになぜ、今働き方が問われるのか?

バブル崩壊から綻びが指摘され続けた日本型雇用もいよいよ行き詰まっている。その背景にあるのは、少子高齢化とデジタル化というパラダイムシフト。また、昔は「選択肢が少なくても成功の可能性の高かった時代」だったけど、今は「選択肢が増えても成功の確率は低い時代」ともいえる。

だとしたら、私たちがこんな難しい時代に働くことの意味は一体何なのか?

このまま国の目指す「働き方改革」が、決して一方的な“働かせ方”改革になってはいけない。

結局、これも最後は社長の判断ひとつにかかっているということですかね…(苦笑)。

そんなわけで、今年もお付き合いくださいましてありがとうございました。
皆様、良いお年を!


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