涙の謝罪と告発の先は…
2019-07-30
“真実”はどこにあったのか。また事態は一体どこに向かっているのか…。
連日のワイドショーでの執拗な報道。さまざまな情報が錯綜すること1ヶ月半。
会社を通さずに反社会的勢力のパーティーに参加し謝礼を受け取っていた「闇営業問題」で宮迫博之さんと田村亮さんが、7月20日、謝罪のゲリラ会見を行った。姿を現した二人は驚くほどやつれ、憔悴していた。
「詐欺被害に遭われた方々、不快な気持ちにさせてしまい、本当にすみませんでした」と二人は30秒近く頭を下げて謝罪。
2時間半に及んだ会見では、これまで報じられていなかった空白の1ヶ月半の間の“事実”が、次々と明かされていった。
「子供が悪いことをして謝ろうとしているのに止めるのは親じゃない」と田村さんは号泣。その涙には不信感、不安、後悔、さまざまな思いが込められていた。
だが、涙ながらに吉本興行からの圧力を露にすると、彼らに向けられていた批判の矛先は一気に吉本興業へと方向転換したもんだから、さぁ大変。
これを受けて2日後には、その吉本興行の社長さんが会見を開き、こちらも涙を浮かべながら、5時間以上に亘る弁明を繰り広げたのだった。
つらい気持ちもわからなくもないが、お笑いを生業とする男たちが、揃いも揃って涙、涙はいかがなものか…。そんでもって、また涙。残念ながら、もはや名物看板舞台もこの際“吉本新悲劇”と改めるしかないんじゃないの。
だだ、事態はこれですんなり閉幕とはいきそうにもなく、売れっ子芸人の一人、加藤浩次さんが吉本興業の会長と社長のおエライさんに退陣を求めるという、これまた、おエライ態度に。ドタバタ劇は、まだまだ続きそうな気配なのである。
人気芸人が流した謝罪と告発の涙。果たして、この先、この二人の芸で笑える日は来るのだろうか。