キノコが気になる季節です
2017-10-19
「食欲の秋ですねぇ~」と言えば、私の大好きなキノコの美味しい季節。秋はもちろん、年中、毎日のように食べています。我が家の鍋の具は、何が何でもキノコだけは外せません。
先日、デパ地下の食品スーパーで、妻とたまの贅沢とばかりに、あれやこれやと物色していた時のこと。野菜売り場にずらりと並んだキノコを前にした、ご夫婦の会話が耳に飛び込んできた。
「おっ、松茸が出てるじゃないか。今晩は、これですき焼きといかないか」
「…シイタケでいいんじゃないの…」
思わず振り返って見てみると、お年を召した品の良いご夫婦。でも、楽しげな旦那さんの提案をうんざりした感じでスル―した奥様。
ははーん!雰囲気からすると旦那さんは結構な立場の方に違いありません。そして、接待などで様々な高級料理店に行った経験をお持ちのはず。そう、松茸をカジュアルにすき焼きに入れてしまうような贅沢なお店。そんな名店に行きつけていたので、リタイア後もなかなかその癖が抜けないのです。松茸ときたら、土瓶蒸しや焼き松茸のような定番メニューより、すき焼きやフライで外すのがオツだろ?なーんて感じ…。
解ります!私も花のバブル入社組。あれこれ意表を突いた松茸料理を頂いてまいりました。確かに、すき焼きに入れるのはおいしい!甘辛い割り下に松茸の風味が加わって、なんとも奥深い味になるんです。といっても、すぐ飽きますが…。
でもねぇ、おとうさん(と、勝手におとうさん呼ばわり)、一般庶民にとって、松茸は大変な贅沢品なんです。すき焼きにぶち込んで、もぐもぐ食べる、なんて、暴挙以外の何物でもありません。奥様の言う通り、シイタケにしときましょうよ、シイタケにっ!(笑)
と、余計なお世話のエア説教が、頭の中を駆け巡ったひと時でした。
そういえば学生時代、実家に帰省して久しぶりに東京の下宿先に戻ってみたら、やりっぱなしの台所に変なキノコが生えていたことがあった。薄い黄色のヤツだ。
あれ以来私は、妙にキノコが気になるんです。(笑)