遠足の雨騒動
2026-05-01
朝はあんなに晴れていたのに、遠足というイベントにはどうしてこうも“天気の気まぐれ”がつきものなのだろう。ゴールデンウィーク前、小学2年生の娘から届いた報告は、そんな自然のいたずらに全力で巻き込まれた一日の思い出だった。
「えんそく行ったらね、雨ふってきて、いそいでひなんした…」
この時点ではまだ、よくある話。問題はそのあと。
「びしょぬれになった…」
どうやら“避難”という言葉の響きほど、状況は整然としていなかったらしい。避難したのに濡れている。むしろ避難したから濡れたのではないかと疑いたくなる、見事な結果だ。
詳しく聞けば、公園でお弁当を食べる直前にポツポツ来たと思ったら、一気に本降り。先生の「急いで公民館に移動しましょう!」の号令で、子どもたちは一斉に走る。だが小学2年生の機動力は高いようでいて、方向性はだいぶ自由だ。誰かが転び、誰かが笑い、誰かがなぜか水たまりを踏み抜く。そのカオスの中、気づけば皆んなしっかり濡れていたという。つまりこれは避難ではない。ほぼ“雨への全力対応イベント”である。
それでも娘はいたって明るい声でこう締めくくった。
「でもね、たのしかった!」
この一言に、大人はだいたいノックアウト。靴の中まで水が入り、服は絞れるレベルになり、お弁当のタイミングも狂ったはずなのに、結論が「楽しかった」ならもうそれでいいのだろう。
遠足とは、計画通りに進むことが重要ではなく、予想外をどれだけ友達と楽しみに変えられるかの行事なのかもしれない。少なくとも、小学2年生の世界ではそういうことみたいだ。





