ビンゴの神様
2026-01-13
新年互礼会といえば、年始のあいさつと少し気恥ずかしい乾杯、そして恒例のビンゴ大会である。
今年も例に漏れず、「どうせ当たらないだろう」と斜に構えた態度でビンゴカードを受け取った。こういう時ほど欲がない人間が強い、ということを私はまだ知らなかった。
番号が読み上げられるたび、周囲から聞こえる「リーチ!」の声。
一方こちらは、空欄だらけのカードを見つめながら、ビンゴマシンに念を送ることもなく、ただ黙々と数字を確認するのみ。
すると突然、その時はやってきた。
「ビンゴーーーー!」
自分でも驚くほどよく通る声が出た。
会場の視線が一斉に集まり、なぜか少し申し訳ない気持ちになる。
前に出る足取りは、勝者のはずなのにどこか借りてきた猫のようだ。
賞品を受け取ると、周囲から「おお〜」「いいなあ」という声。
その瞬間だけ、妙な達成感に包まれた。
ビンゴは「無欲な人ほど当たる」らしい。
来年も同じ作戦でいこうと思うが、すでに「また当たるかも」と思っている時点で、きっと無欲ではない。
ともあれ、新年早々ビンゴの神様に微笑んでもらえたのは、なかなか縁起がいい。
今年一年、せめてこの賞品くらいは大切に使おうと思う。
早速、席に戻って当たった賞品を開けてみると中には「宝くじ」が数枚。
ちょっとちょっと、これって当たりなの…⁈笑





