小さな背中の参観日
2025-11-25
先日、小学1年生の娘の参観日に初めて参加した。
その日の朝に送り出した時、まだ大きめのランドセルを背負って登校する娘の後ろ姿が、いつもより少しだけ張り切っているように見えた。
教室の前に着くと、窓からは走り回る足音と、まだ幼さの残る声が混じり合い、子供たちで小さな世界をつくっていた。そっと教室を覗いたら、娘が私に気づき、パッと花が咲くように笑った。あの一瞬だけで、来てよかったと思った。
それにしても平日の午後なのに、たくさんの若いパパ、ママが来ているのにビックリ!その熱心さと自分を比べて少し反省した。
黒板の前で先生の話を聞く娘は、家で見せる姿とはまるで別人。背筋を伸ばし、ノートには一文字ずつ丁寧に書こうとする気配がある。隣の子とうれしそうに小声で相談したり、うまくいかない問題に眉をひそめたり。どれもこれもが“社会の中の1人”としての娘で、その成長の早さに胸がキュンとした。
先生の問いかけに「はい!」と勢いよく手を挙げる姿は、家でYouTubeのリモコンを奪い合っている子と同じとは思えなかった。授業の終わりに「できたよ!」とプリントを見せに来る娘の顔は、得意げでこっちまでウキウキしてしまう。
参観日とは、子どもの成長を見る場であると同時に、親が少しだけ手を放す練習の日なのかもしれない。教室という小さな世界の中で子どもたちが精一杯がんばってる。その空気がなんだかとても心地よくて、私のほうが元気をもらった感じがする。こんなふうに全力で毎日を楽しんでいる娘を見ていると、ニッポンの未来って思った以上に明るいのかもしれない。
帰り道、手をつないで歩く娘が言った。
「今日、来てくれてうれしかった!」
その一言で、また明日もがんばれる。仕事を抜けてまでして参加した甲斐があるというものだ。つないだ小さな手のぬくもりが、私にとっては、何よりのご褒美となった。





