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社長のコラム 「しゃコラ」

穴があったら入りたい

2025-10-30
先日、人前で思いっきり目上の方の名前を言い間違えてしまった!その瞬間の私は、100メートル走の選手よりも速く穴に潜り込みたかった…。

でも「穴があったら入りたい」と思った時に限って、なぜかどこにも穴は存在しない。
いや、もしかしたら存在しているのかもしれないけど、あったとしてもマンホールとか落ちたら骨折するタイプの穴であって、私が望む「恥ずかしさを安全に吸い取ってくれるふわふわの穴」ではない。

でも現実には穴なんかなく、私はただそこに立ち尽くし、顔だけトマトのように赤くなる。すると不思議なもので、周りの人は優しい顔で「気にしてないよ」という雰囲気を漂わせてくれる。たぶん本当に気にしていないのだろう。人は自分のことで忙しい。つまり、私の「世界の終わり」みたいな恥は、他人にとっては「ちょっとした間違い」程度の扱いだと思う。

だったら、穴に入る必要なんてないのかもしれない。けれど、人間という生き物は合理性だけで動けない。だから私は、せめて心の中に「自分だけの穴」を常備することにした。恥ずかしいことがあれば、そこにスライディングで飛び込み、数分後にひょっこり顔を出す。

そう考えると、穴なんてなくてよかった。本当にあったら、私は一日に何度も落ちては出て、落ちては出てを繰り返すだろう。人生のほとんどを地下で過ごす羽目になる。けれど現実には、どんなに恥ずかしくても次の日はちゃんと朝が来て、仕事もある。つまり、私たちは“恥ずかしさごと生きていく生き物”なのだ。
だから今日も私は穴のない地面の上で生きている。多少の赤っ恥をぶら下げながら、堂々と。

穴がなくて、ありがとう!笑


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