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社長のコラム 「しゃコラ」

万博は未来への実験場

2025-09-24
今月、家族と大阪万博に行ってきた。ワクワクしてたけど、結論から言うと、行った時期が悪かった…笑

万博会場に足を踏み入れると、まず圧倒されるのは人の波と国旗の数々。世界中から集まったパビリオンは、それぞれが「自国の名刺代わり」として立ち並ぶ。だが、単なる見世物やお祭り騒ぎで終わらないところに、万博の意義がある。

歴史を振り返れば、電話やテレビ、電気自動車といった未来の技術が初めて披露されたのも万博。私たちが「当たり前」に使っている道具は、かつて万博で人々を驚かせた新発明だった。つまり万博は、未来を先取りして体験する場所。

また、国境を越えて文化や思想が出会うのも万博の大きな魅力。政治的に緊張が続く今の時代でも、ここでは同じ空間を共有し、食を分かち合い、技術を紹介し合う。パビリオンを巡ることは、ひとつの世界旅行に等しい。

ところが、万博って「未来の体験」とか「国際交流」とか、なんだか壮大なテーマを掲げているわりには、実際に会場を歩いて体験したことは、もっと身近で深刻な問題だった。そう、ごはんにありつけないのである。

何をするのも長蛇の列。パビリオンは120分待ち。フードコートも人・人・人。どの列も「このまま並んでいたら日が暮れるのでは?」と思うほどの長さ。世界中のグルメ? いいえ、食べれません!匂いを嗅いだだけです!「わぁ~インドカレーだ!」「うわ、トルコのケバブ!」…全部、空腹の幻覚でした。
世界の絶品グルメがすぐそこにあるのに、手が届かない。まるで砂漠のオアシスを追いかける旅人の気分。結局、お目当てのパビリオンよりも「食べ物にありつける国」がどこなのかを探す旅に。気づけば自分のカバンからガムをひとつ取り出して「これが今日の万博グルメか…」と噛みしめました。

私には、テイクアウトの行列に一緒に並んだ見知らぬ外国人と励まし合ったことが、一番の国際交流となった。未来を体験するはずが、体験したのは「国際的な我慢大会」。世界がひとつになるとは、みんなで一緒に待ち時間を我慢することと空腹に打ち勝つことだったのだ。テイクアウトするだけで忍耐力を試されるとは…。
順番が来て、食べ物が手に入った瞬間、それはもう「未来食」ではなく「救助食」と呼べるものだったことは言うまでもない。

ただ、大混雑や酷暑に悩まされながらも、私は万博会場で「人類の未来に対する楽観と挑戦」のような空気を感じることはできたと思う。それは、一国の発展でも、一人の技術者の夢でもなく、「みんなで未来を作ろう」という合奏のようなものだ。

万博は人類の知恵と希望を示す祭典だと言われる。言うなれば「人類の未来に向けた公開実験場」。そこに参加すること自体が、私たちの未来に小さな一歩を刻むことかもしれない。



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