塩分・糖分・脂分
2024-10-15
その昔、アジアの後進国を旅した時、街中でよくジューススタンドを見かけた。売っていたのは、単純に果物を搾っただけのものだった。それはちゃんと瓶とか缶の容器に入ったジュースより安かったと記憶している。私たちニッポン人の感覚からすると、容器に加工充填された飲料より天然のジュースの方が贅沢な感じがするし、何よりも身体にいい感じがする。経済的に豊かになることへの皮肉さを感じたものだ。
さて現在、ほとんどのニッポンの食品メーカーは、私たちの身体のメカニズムを見事に熟知している。炭酸飲料、スナック菓子、乳製品、カップラーメン、冷凍食品…。メーカーは研究者たちを雇い、あらゆる商品で、消費者にもっと欲しい、また食べたいと思わせる味を作り出す。その柱は〝塩分・糖分・脂分〟。
「塩分で〜す」
「糖分で〜す」
「脂分で〜す」
「出たな、余分3兄弟っ!」
こんなテレビCMあったなーー!
この三つの成分は味だけでなく、食感や保存性などにも深く関わっている。この安くて魅力ある三つの成分を組み合わせることで、人間の舌や脳が最も快感を得られる「至福ポイント」が割り出され、際限なく食欲を誘う安価な食品が完成していく。
さらにそこへマーケティングの巧妙な罠が加わり、肥満や生活習慣病を引き起こすほどの大量の塩、砂糖、脂が人々の胃袋に収まっていく実態に市場原理に振り回されて、食の持つ本来の豊かさを見失っていくニッポン社会の姿が浮き彫りにされていくのだ。
だが業界内にも、健康的な食品を届けたいと苦悩する良心的な人たちも少なからずいる。
どのメーカーだって健康に配慮した商品を売りたくてしょうがないのだ。食料品卸売会社を経営していると痛いほどよくわかる。
しかし結局、そうした努力は企業間の激しい競争や利益最優先の市場の圧力に阻まれ、三つの成分にいっそう依存する罠に業界自身が陥ってきた。その暴走をどう食い止められるのか。業界として厳しい問いを突きつけられている気がする。
毎日頑張っている自分へのご褒美、友人達との楽しい飲み会、イベントでの暴飲暴食、こんな時はついつい「食べすぎたー」ってなることありませんか?
次の日、恐る恐る体重計に乗ったら体重激増。あぁ、昨夜の塩分・糖分・脂分をなかったことにしてくれないだろうか、と後悔しても残念ながら手遅れ…。
「今日で最後」「明日からダイエット」「腹八分」
そういいながら今日まで余分3兄弟の罠にハマってきた自分が情けない…。笑
さて現在、ほとんどのニッポンの食品メーカーは、私たちの身体のメカニズムを見事に熟知している。炭酸飲料、スナック菓子、乳製品、カップラーメン、冷凍食品…。メーカーは研究者たちを雇い、あらゆる商品で、消費者にもっと欲しい、また食べたいと思わせる味を作り出す。その柱は〝塩分・糖分・脂分〟。
「塩分で〜す」
「糖分で〜す」
「脂分で〜す」
「出たな、余分3兄弟っ!」
こんなテレビCMあったなーー!
この三つの成分は味だけでなく、食感や保存性などにも深く関わっている。この安くて魅力ある三つの成分を組み合わせることで、人間の舌や脳が最も快感を得られる「至福ポイント」が割り出され、際限なく食欲を誘う安価な食品が完成していく。
さらにそこへマーケティングの巧妙な罠が加わり、肥満や生活習慣病を引き起こすほどの大量の塩、砂糖、脂が人々の胃袋に収まっていく実態に市場原理に振り回されて、食の持つ本来の豊かさを見失っていくニッポン社会の姿が浮き彫りにされていくのだ。
だが業界内にも、健康的な食品を届けたいと苦悩する良心的な人たちも少なからずいる。
どのメーカーだって健康に配慮した商品を売りたくてしょうがないのだ。食料品卸売会社を経営していると痛いほどよくわかる。
しかし結局、そうした努力は企業間の激しい競争や利益最優先の市場の圧力に阻まれ、三つの成分にいっそう依存する罠に業界自身が陥ってきた。その暴走をどう食い止められるのか。業界として厳しい問いを突きつけられている気がする。
毎日頑張っている自分へのご褒美、友人達との楽しい飲み会、イベントでの暴飲暴食、こんな時はついつい「食べすぎたー」ってなることありませんか?
次の日、恐る恐る体重計に乗ったら体重激増。あぁ、昨夜の塩分・糖分・脂分をなかったことにしてくれないだろうか、と後悔しても残念ながら手遅れ…。
「今日で最後」「明日からダイエット」「腹八分」
そういいながら今日まで余分3兄弟の罠にハマってきた自分が情けない…。笑