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社長のコラム 「しゃコラ」

一緒に成長していきたい

2022-06-29
先日、娘が4歳の誕生日を迎えた。日に日にできることが増え、元気に走り回っている。

はしゃぎだしたらもう止まらない。わかったから、もういい。危ないからやめようね。ね!やめよ。やめとこ。やめろー!やめとけって言ってんだろーー。ガチャーン。ぎぁぁぁぁ。びょえぇぇ~ん。「だから、やめなさいって言ったでしょ―」

そんな娘を見ていると、ふにゃふにゃで、いつも寝ていた生まれて間もない頃がずいぶん昔のように感じる。当時「育児は人生をもう一度経験するようなものだ」という言葉を耳にしたことがある。その時は今ひとつピンとこなかった言葉の意味が、最近ようやく分かったような気がする。

今私は時間があれば、娘と動物の絵本やあいうえおカードや数字ブロックなどで一緒に過ごす。また、ぬり絵、お人形さん遊び、おままごと、ごっこ遊び等、リクエストに一生懸命応えている。一方で、娘と過ごすことで改めて学ぶこともたくさんある。季節や天気によって変わる風の香り、公園で思いっきり遊んだ後に飲む麦茶のおいしさなど、知っていたけど忘れていたことを思い出させてくれる。まるで子供のころに戻ったかのような、心地よい懐かしさがあふれ出してくるのだ。わが子が成長する姿を一番近くで見守りながら、自身の子供時代を思い出せるなんてなんと幸せな事だろう。

だが、振り返れば、うちの娘はかわいそうなものだ。生まれて4日で退院して妻の実家(広島市)へ連れて行ったら、「平成30年7月豪雨災害」で呉市は陸の孤島に。交通手段が遮断され会いに行くこともままならなくなった。そして1歳半で足取りもしっかりしてきた矢先、今度はコロナウイルスでステイホーム。緊急事態宣言ですべてが自粛ムード。いろんな予定を組んでいたがほぼキャンセルすることに…。そしてウイズコロナの時代へ。

いろんなところに連れて行ってやりたい。いろんな経験をさせてやりたい。たくさんの人と交流させてやりたい。だがそれもこれもコロナウイルスによって叶わなかった。結局、コロナで一番大変だったのは、大切な時期を奪われた子供たち…。だから私たち大人はコロナを理由に弱音を吐いてはいけないと思う。

今般のコロナ禍は、学びや遊び、さまざまな体験活動が制限されるなど、子供たちの生活に大きな影響を与えてしまった。それどころか、子供にも大人にも、様々な新しい問題を突きつけている。一方で、これまでも潜在的にはあったけど、コロナ禍をきっかけに顕在化してきた問題も、少なからずあるように感じる。

子供たちが健やかに成長できるために何が必要なのか。私たち大人にできることは何なのか。一方的に「頑張れ」ではなく、同じ方向を向いて、共感しあうことが欠かせない時代。毎日が大発見で満ちているパワフルな4歳児と共に、私自身も一緒に成長するつもりで向き合っていく覚悟だ。
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