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社長のコラム 「しゃコラ」

諦めも肝心

2021-02-19
いよいよプロ野球も開幕まであとひと月。今年もたくさんの新人選手が、夢を追ってプロ野球の世界に飛び込んだ。

誰でもプロ野球といえば、普通セ・リーグとパ・リーグを傘下に置く日本野球機構(NPB)を思い浮かべる。だが15年ほど前から、NPBに属さない独立リーグが全国各地に生まれている。

そこはメジャーを夢見て、マイナーリーグでひたむきに白球を追う美しい物語とは、残念ながらほど遠い環境。ある意味、独立リーグが社会の中で居場所を見つけられない若者たちの逃避先と化している。「職業はプロ野球選手、ただし給料は…」と現実はかなり厳しいようだ。

独立リーグの多くは観客もスポンサーも集められず、困窮している。そのため選手は無給か、仮に給料が出てもごくわずか。アルバイトで食いつなぐ選手も多く、野球では当然食べてはいけない、「名ばかりのプロ野球選手」なのだ。食べていけないからいい選手が集まらない、いいプレーがないから観客も集まらないという悪循環。草野球程度のレベルのプレーも珍しいことではない。

そんな独立リーグに集まる若者たちの多くは、才能も努力も運も足りなかったにもかかわらず、夢をあきらめきれない。無給でも「プロ野球選手」という肩書で、辛うじてプライドとコンプレックスのバランスを保っている状態。NPBを戦力外になっても独立リーグにいってプロ野球選手として、もがく若者も最近では少なくない。野球がモラトリアムを続けることのアリバイになっている。

米国にはさらに大きな独立リーグがある。渡米して本物のプロ野球選手になる夢を追い続ける若者もいる。

ひと昔前なら「プロを夢見たが果たせなかった元野球少年」として、他の職業に就いたであろう若者たち。実際、私のまわりにもそういう人は多い。だが、なまじ独立リーグが出来たために、そしてグローバリズムやインターネットの普及により、夢を見続け「名ばかりのプロ野球選手」として生きることが可能になってしまった…。

「夢をあきらめないで!」と他人は無責任にいうが、浪費されるのは20代の貴重な時間だ。確かに夢を追うことは大切なのはわかる。だが、人生諦めも肝心だということを、誰か教えてあげればいいのにと思う。

やっぱり、余計なお世話なのだろうか…。




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