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社長のコラム 「しゃコラ」

未体験世界への対応力

2021-01-22
コロナ禍に終始した2020年が過ぎ、新しい年が始まった。しかし、依然として終息は見通せず、感染への不安や息苦しさはまだ当分続きそうだ。そんな中、今年は明るいニュースを期待してもいいのだろうか…。

混沌とし目指す方向も定まらないまま、次の予測も不可能な世界。コロナ禍で世界はその姿を大きく変えようとしている。

今、私たちが経験していることは何かというと、それは「再編成」じゃないかと思う。

世界は今、コロナウィルスによって混沌にのみ込まれ、これまでとは違う座標軸でとらえ直さなくてはならない時代に入っている。その混沌の中、予期せぬ事態が続発し、世界中が未体験の危機感にある。だから世の中の古い体制や経済の仕組みの「再編成」が求められている。当然、私たちの生活も「再編成」されていかざるを得ない。

政治・経済の進路から、社会のあり方、家族のかたち、個人の働き方や生活様式まで、一人ひとりが新しい時代に備える覚悟を迫られている。今こそ人との関係再構築、自身の存在意義から出直し、自らを「再編成」しなければならない。

しかし、これから先、私たち企業は何を求心力にしていくべきなのか。物理的に分散し、自立し始めた社員や外部の人材、そして取引先や地域など多様なステークホルダーを束ねる力をどのようにつけていくべきなのか。
この急速に流動する未体験世界への対応力はいま、世界中の人々が求めているものだ。

その流動性の中でニッポン人は、それと折り合い、関係性をひらいていく力をどこかに持っている気がする。
ニッポン社会には、個人の自由や幸福よりも集団の和や目標を優先する、集団主義の文化が土壌にある。私たちは「まわりに迷惑をかけない」「波風を立てない」事が大切だと刷り込まれて育ってきた。それが人間関係の前提にもなっている。

真面目で礼儀正しく、マナーを守り、人にやさしく、温厚で我慢強い、そんなニッポン的な特性を生かした“対応力”が発揮されて、社会の「再編成」が進んでいくことに期待したい。



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