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社長のコラム 「しゃコラ」

少子化問題

2020-10-29
今、少子化問題についての議論が活発のようだが、私は子供がいないことを不幸視する立場をとらない。また、少子化の危機が、高齢化社会の支え手の減少といった数の問題として語られることにも、正直なところ不快感がある。

そもそも「なんだよ、いまさら!」である。この国はずっと昔から女性と子供に冷たく無関心だったじゃないか。

シングルマザーがこの国で子供を育てることがどんなに大変か。母子家庭で育った子供がどれだけ苦労して生きてきたか。そして、政治がどれだけ期待を失わせたか。ニッポンの少子化はこの国の政治家の怠慢、無策が招いた問題なのだ。

また、産みたい、育てたいと願う女性の支援も当然大切だが、そればかりではなく、すでに生まれてきている子供たちをどれだけ大切に育むことが出来るか、その質の高さがその国の成熟度を測るバロメーターでもあると思う。

ニッポンは人口減少に歯止めがかからない。ならば今こそ少子化の中でも生まれてきた子供たちを地域社会総出で育てようではないか。

多様な働き方、在宅勤務、育児休暇取得など、問題解決にはまだまだ時間がかかるとは思うが、政府をはじめ、地域社会には粘り強くこの少子化対策と向き合ってもらいたい。勿論我々企業側にも覚悟が必要で、今まで以上の理解と努力が求められるだろう。

ただ、子供に後継者として、また老後の面倒を見てくれる者として経済的期待をかけなくても、生活していけるようになった人々が増えた結果、子供を持つ便益が減り、出生率が下がったのだとすれば、少子化とは社会の豊かさを反映したものだともいえる。

「少子化は豊かさの象徴だ!」

そう思えば少しは気休めになるだろうか…。





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